戦略コンサルタントに学ぶ3倍速仕事力
最大効率のワークスタイル

　「経営参謀」から「事業の担い手」へと、活躍のフィールドを180度変えた若者たちがいる。本書で紹介する11名は、コンサルティングファーム（コンサルティング事業を生業とする会社）を経て、まさに今、事業会社で成果を出している20代から30代後半までのビジネスパーソンたちである。コンサルタント出身者である彼らは、ビジネスの収益構造を考えるための枠組みを身につけている。多くのビジネスパーソンが書籍やセミナーで経営知識を学んでいるが、一番の違いは、彼らが経営トップと直に接して、理論と実践の両方を肌で吸収している部分であろう。たとえ解決すべき課題すら見えない状態でも、問題点を洗い出し、解決方法を提案できる。そうしたコンサルタントがもつ「戦略思考」は、企業内部に入ったとき、最大効率で結果を出すための強力な武器となるのだ。本書を読めば、コンサルタント出身者ならではの働き方を通して、そのエッセンスが見えてくることだろう。