感情が経済を動かす
発売日
2010年04月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77657-6

感情が経済を動かす
新しい経済学「ヒューマノミクス」の革命的挑戦

著者 ウヴェ・ジャン・ホイザー著 《(ホイザー)経済学者》
柴田さとみ
主な著作 『誕生色占い』(ソフトバンククリエイティブ)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 人間の持つ感情がいかに従来の経済学を変えつつあるか。脳科学、ゲーム理論、心理学などを駆使して最新の経済学をわかりやすく解説。



 あるアメリカ人女性がインディアンの装飾品を売る店を開いた。店に陳列したトルコ石や鉛の装身具は長いこと全く売れなかった。落胆した店主は、店員に「商品を半額にするように」という指示メモを残して旅行に出かけた。ところが、店員がそのメモを読み違え、値段を2倍に上げてしまった。数日後、店主が旅行から帰ってきたとき、店の装身具はすべて売り切れていた。

 こうした話はザラにあると著者は言う。つまり重要なのは、我々のこれまでの経済常識が通用しない事態が起きているということ。人間は常に理性的に考え行動するわけではなく、ときに感情に流されたり、付和雷同的な行動をとったりする。これまでの「合理的に行動する理想的な人間」をモデルとした経済学の時代は終わりを告げつつある。

 本書は心理学、脳科学、ゲーム理論などを融合した新しい経済学「ヒューマノミクス」の世界を紹介。人間の意外な消費・経済行動の秘密を明らかにしてくれる。