頁数/仕様
128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版
2023年10月
在庫
在庫あり

子どもは解けても大人は解けない!? ひらめき「脳トレ」366

「脳トレをしたいけれど、ありきたりな問題集には飽きた」という人にぴったり。発想の転換が必要な問題を集めました。頭をやわらかく使って脳の健康寿命を伸ばしましょう。
著者(肩書) 監修:瀧靖之《東北大学加齢医学研究所教授》
主な著作 『回想脳』(青春出版社)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版 2023年10月

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■子どもは解けても大人は解けない?
この本は、「近ごろ頭が固くて思考力が鈍ってきた」「ボケ防止のために問題を解きたいけれど、ありきたりな問題集には飽きた」「子ども時代のように、脳を若返らせたい」といった人の要望を満たすものです。
収録されている問題の大半は、一筋縄ではいきません。子どものようにやわらかい頭、つまり「発想の転換」が必要です。一見簡単そうに思えても、正解は違ったりする場合もあるので、自分なりに「きっとこれが正解だ!」という答えを導き出してから解答欄を見るようにしましょう。制限時間は特に設けませんので、粘り強く、答えがひらめくまで、あきらめずに問題に取り組んでください。

■小学6年生までの知識で解ける!
基本的には大人向けの本ではありますが、問題は小学6年生までに習う知識で解けるように作られています。漢字も、2023年の小学校学習指導要領に準拠し、小学校の必修漢字のみを使用しています。ですから、自分が解くだけでなく、子どもや孫と一緒に楽しむこともできます。固定観念のない子どものほうが、案外あっさり解いてしまうので、びっくりするかもしれません。まさに本のタイトル通り、「子どもは解けても大人は」というわけです。

■どの問題から解いてもOK!
問題の難易度は、序盤はやさしく、中盤から徐々に難しくなっていきますので、最初のほうが簡単に解けたからといって、油断しないで最後まで解き続けてください。さまざまなジャンルの問題をミックスしてあるので、きっと飽きずに最後まで楽しんでいただけると思います。「今日はちょっと難しい問題に挑戦したい気分だな」というときは、途中を飛ばして後半の問題を解いたりするのもOKです。

■じっくり取り組むのがおすすめ!
本書には366の問題が載っていますから、毎日1問から数問ずつ問いていくのが王道です。各問題の左下に、解いた日付を記入する欄があるので活用してください。
脳の健康には近道がありません。数日で脳を若返らせる方法は、残念ながら存在しません。だからこそ、長い日数をかけて、じっくりと本書に取り組んでいただきたいのです。

■年齢を重ねても脳は成長する!
脳は誰でも、加齢とともに萎縮してしまいます。時間は止められないので、これは致し方ないことです。脳が萎縮すると、考える、判断する、記憶する、といったさまざまな能力がゆっくり低下していくこともあきらかになっています。
しかし、朗報もあります。かつては「脳は成人を過ぎてしまうと衰えるだけ」と考えられていましたが、近年の研究によって、楽しくさまざまなことに取り組むことで、「脳は年齢を重ねても成長を続ける」ということがあきらかになりました。

■生活習慣を見直す!
では、どうすれば脳を成長させ、萎縮するのを遅らせることができるのでしょうか。それはズバリ、生活習慣の見直しです。
アルツハイマー型認知症にかかるのは、おおよそですが、遺伝子の影響が約60%、生活習慣の影響が約40%とされています。だからといって生活習慣の影響が小さいわけではありません。仮に認知症を発症させる遺伝子をもっていたとしても、生活習慣を改めることで遺伝子による発症のリスクを抑えることができるからです。具体的には、どのように生活習慣を見直せばいいのでしょうか。

■好奇心を忘れない!
まずは、好奇心をもつことが大切です。趣味やスポーツ、人間関係、食事、ファッションなど、あらゆることに興味をもち、積極的に社会と関わることで、脳が刺激されるのです。言いかえれば、毎日をイキイキと過ごすことが認知症予防になるということです。
まったく趣味がないという人も、まずは何か始めてみませんか。思いつかなければ、以前に興味をもっていたことを再び始めたり、友人の趣味に付き合ったり。三日坊主で投げ出してもいいので、いろいろ試してみることをおすすめします。散歩や音楽鑑賞だって、立派な趣味です。

■ストレスを遠ざける!
次に、ストレスを遠ざけること。ストレス、すなわちネガティブな情報が脳に入ってくると、コルチゾールなどのストレスホルモンが増加して、脳の海馬(主に記憶力をつかさどる部分)が萎縮してしまうのです。できるだけ毎日を楽しく、ストレスなく過ごすことが大切です。睡眠もしっかりとりましょう。スポーツや囲碁、将棋などを楽しむ場合でも、あまり勝敗は気にしないで、むしろ相手を勝たせてあげるぐらい、心の余裕をもつようにしたほうがストレスを遠ざけられるでしょう。

■脳を楽しく使いこむ!
そして、何よりも重要なのは、脳を楽しく使いこむことです。加齢によって脳が萎縮し始めたとしても、あらかじめ神経細胞を強化し、神経のネットワークをたくさん作っておけば、脳の状態はキープされます。毎日少しずつでも「考える習慣」をもつことがとても大切です。
そこで登場するのが、そう、この本です! 最初のほうは本当に簡単な問題もありますが、後半になると半日ぐらい悩みそうなものもあります。簡単すぎても、逆に難しすぎてもやる気を削がれかねないので、この本の制作にあたって、問題の難易度調整には、特に心を砕きました。
一生ボケないで、ずっと好奇心を失わない脳を保つために、毎日少しずつ継続的に取り組んでいただけたら幸いです。