[ 「電力王」と呼ばれ、日本の産業を発展させた福澤桃介の波瀾の生涯 ]
電力王・福澤桃介 軽薄な私が如何にして成功者となりしか
内容のサマリー
明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾大学に入学する。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えに、アメリカ留学を果たすも、己の人生は何のためにあるのか、桃介は思い悩む。しかし帰国後、結核を患い静養を余儀なくされたことが、彼の人生を動かす大きな契機となった――。川上貞奴との運命の恋を描きつつ、「電力王」と呼ばれた男の波瀾の生涯に迫る歴史小説。
著者:江上 剛
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入社。2002年に『非情銀行』で小説家デビュー。銀行業界を内側から描いた長編小説で脚光を浴びる。近代の財界人を主人公にした『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『百年先が見えた男』など、著書多数。