砂の文明・石の文明・泥の文明
発売日
2003年10月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62978-0

砂の文明・石の文明・泥の文明

著者 松本健一著 《麗澤大学教授》
主な著作 民族と国家』(PHP研究所)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 砂のイスラム、石のヨーロッパ、泥のアジア――文明の原点を風土に根ざした三つに分類。「泥の文明」に位置付けられる日本の独自性に迫る。



 世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」VS.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。

 本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類。「砂の文明」としてのイスラム、「石の文明」の欧米、「泥の文明」のアジア。そして、各々の本質が<ネットワークする力><外に進出する力><内に蓄積する力>であることを考察。

 著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力が秘められている、と語る。

 世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。

 主な内容…人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか/中国の「精神文明」、日本の「精神文化」/「文化」は民族の生きるかたち/「文明の衝突」はあり得ない/「アメリカ原理主義」という病理/アラブの国境線が点線である理由/なぜ日本車が世界を制覇したのか/日本文化の底層にあるインド文明/力のヨーロッパ、美のアジア など