新釈 孫子
発売日
2000年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57409-7

新釈 孫子

著者 武岡淳彦著
主な著作 『孫子の経営学』(経営書院)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 究極の兵法書といわれる『孫子』。その戦略・戦術論のエッセンスを全解説し、全文の新訳も完備した著者20余年におよぶ研究の集大成。



 究極の兵書と評される、世界中で読み継がれる『孫子』。「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」「兵は拙速聞くも、今だ功久なるを睹ざるなり」など、世に知られる名言も多いが、その意味を十分に理解し、実際のビジネスや処世に活用するのはむずかしい。『孫子』の解説書があふれるゆえんだが、断片的な解釈にとどまるものが多く、全13篇を体系的に理解できるものは少ない。

 本書は、孫子兵法の現代適用を20数年にわたり研究してきた筆者が、その成果を集大成した決定版。全体を二部構成とし、「第一部 全般解説」で『孫子』全体の理念や構造を明確化した後、「第二部 『孫子』通解」で全文の読み下しと解説が行われる。「『孫子』を貫く三つの理念は、人間性・中庸性・現実性である」「『兵は拙速を聞く』の拙速とは、まずくても早くやるという意味ではない」など、著者ならではの鋭い指摘が光る。現代的視点で『孫子』の叡智を完全読解した渾身の力作。