遺伝子の謎を楽しむ本
発売日
2002年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57704-3

遺伝子の謎を楽しむ本
DNAのしくみから最新情報まで

著者 中村祐輔監修 《東大医科学研究所ヒトゲノム解析センター・センター長》
主な著作 遺伝子で診断する』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 にわかに解明が進み、関心を寄せる人も多い「生命の設計図」である遺伝子。最先端情報を斯界の第一人者がQ&A方式でやさしく解説する。



 ゲノム、遺伝子、クローン……。つい数年前までは耳新しかった言葉が、いまやテレビをはじめ新聞、雑誌等のメディアに氾濫する時代になった。がん克服への期待、世界的食糧危機回避への期待。人類が抱えるさまざまな問題解決に夢を与えてくれる遺伝子研究は、現代科学のなかでも人類に最も影響を与える最先端研究分野であることは間違いない。

 しかし、「生命とはいったい何か」という、人類の倫理観、宗教観にも影響を及ぼしかねない根源的な問題にもかかわらず、情報を発信するメディアも、それを受けるわれわれも、この大きな潮流をどれほど正確に理解しているのだろうか。

 本書は東大医科学研究所ヒトゲノム解析センター・センター長の中村祐輔氏が、ヒトはなぜヒトとして生まれてくるのか、遺伝子組み換え食品とは何か、その人類に対する影響に心配ないのかといった遺伝子研究の基礎的知識から最先端情報までを、Q&A方式で平易に解説した格好の入門書である。