お江戸の地名の意外な由来
発売日
2002年09月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57806-4

お江戸の地名の意外な由来

著者 中江克己著 《作家、歴史研究家》
主な著作 お江戸の意外な生活事情』、『日本史「謎の人物」の意外な正体』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 「見附」という言葉がつくのは赤坂だけではない? 目黒があるから目白もある? 現在に残る江戸の地名の意外なルーツをひもとく一冊。



 俗に「大江戸八百八町」といわれるが、江戸後期にはそれ以上の町が存在したといわれる。時代劇でお馴染みの与力や同心が活躍する「八丁堀」、現在は都電荒川線の終点になっている「三ノ輪」、フーテンの寅さんで全国的に有名になった「柴又」、お年寄りの原宿としてにわかに注目を集めている「巣鴨」……これらは当時から現在まで残る「お江戸の地名」の代表格である。区画整理などで味気ない町名が増えたとはいえ、東京には、いまも「江戸の香り」を色濃く残している地名も少なくない。本書は、そんな地名の由来を、興味をそそる逸話や伝説などを紹介しつつ、地名のルーツを解説したものである。

 本書を読んで、想像上の江戸の町を歩くのもよし、実際に本書を片手にその町の界隈を歩いてみるのも面白いだろう。同著者の好評既刊『お江戸の意外な生活事情』を併読すれば、江戸庶民の息遣いがひしひしと伝わってくること間違いない。江戸ファン垂涎の一冊である。