さらば! 10年不況
発売日
1999年04月21日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-60561-6

さらば! 10年不況

著者 斎藤精一郎著 《立教大学教授》
主な著作 「現代デフレ」の経済学』(PHP研究所)
税込価格 1,257円(本体価格1,143円)
内容 99年後半、デフレスパイラルは加速し、失業率は6?7%、貸し渋りは深刻化、3年連続のマイナス成長へ。この危機に覚悟を決め、生き残る方策を説く。



 緊急経済対策で金融問題も一時的に山を越え、安堵感が漂う日本経済。 しかしこのままでは99年後半には、確実に次の危機に襲われると著者は言う。なぜそうなのか。 本書では、「10年不況」を「3つのデフレ圧力」によるものと解説している。そして99年後半にはまず、2001年4月からのペイオフに対応した、銀行の「貸し渋り圧力」が再び強まる。さらにサバイバルゲームに勝つために、企業の「リストラ圧力」が益々強くなり、同時にバランスシート改善のため、不良債権処理も活発化し、土地があふれ「地下下落圧力」が増す。「3つのデフレ圧力」がいっそう強まるとさらなる危機に陥ると論じる。この危機に対し著者は、?郵便貯金、?公共事業の改革、?地域主権の実現、?賃下げを前提とした「新雇用協定」の実施という4つの急所を押さえ、危機を本当に打開すべき、と提案する。 「第二の創業」を呼び込むため、日本企業と日本人に覚悟と覚醒を促す一冊。