陸奥宗光とその時代
発売日
1999年10月14日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60816-7

陸奥宗光とその時代

著者 岡崎久彦著 《博報堂、千代田化工建設特別顧問》
主な著作 小村寿太郎とその時代』(PHP研究所)
税込価格 2,420円(本体価格2,200円)
内容 明治維新、日清戦争、そして三国干渉……。帝国主義時代の真っ只中に放り出された近代日本の命運を、陸奥宗光の生涯を通じて描き出す。



 開国から不平等条約の改正、日清戦争の勝利と下関講和条約、そして三国干渉……。日本は250年にもおよぶ鎖国を経て、帝国主義時代の真っ只中に放り出された。 中国をはじめとするアジア諸国が次々と西洋列強の植民地にされていくなかで唯一独立を守った維新日本は、弱肉強食の帝国主義時代にあって、誰の助けも受けずに独力で近代化を遂げていくのである。 本書では、明治人の「気概」と「戦略」でもって明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官・陸奥宗光の波乱の生涯を描き出す。 和歌山という朝敵藩出身でありながら、討幕運動に身を投じ、維新後は薩長藩閥と対決し、政府からは自助され投獄された陸奥。しかし、武士敵伝統を持つ彼は、常に国家を考え、日本の近代化に邁進していくのであった。 独立を守り国際化に突き進んだ近代国家への道のりを、近代日本建設のために国家に尽瘁した明治人の生き様を通して描く日本の近代外交史である。