「完成力」があれば夢や企画を実現できる！
栗田式　目標達成の方法

　世の中には、次々と仕事を成し遂げていく人と、一つの仕事もなかなかはかどらない人がいる。この違いは何であろうか。実行力の違い、頭の良し悪しの違い、才能の違い、創造力の違いで理解しようとする人もいるだろう。しかし、著者は、単なる能力の違いでもなく、知能の違いでもなく、「完成力」の違いこそが、そうした差を生み出すという。完成力とは、着想力、念持力、遂行力、校正力の4つの力を指す。

　本書は、この4つの力について解説しているが、本書にはエピソードが盛りたくさんで、例えば、クロッカーという人が30年かけて空中ケーブルカーをつくるという夢を実現させた話が冒頭に出てくる。項目としては、「感動を共有することが完成の原点」「完成力は時間制限の中で発揮される」「自然界で実現したことは完成できる」「チャンスを待つ間に底力をたくわえる」など、栗田流の目標達成のコツがしっかりと記されている。

　誰にでもためになる一冊！