これから2年が正念場
発売日
2000年07月21日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-61249-2

日本経済
これから2年が正念場
借金企業・大淘汰の始まり

著者 高橋乗宣著 《三菱総研顧問、明海大学教授》
主な著作 どうなる!平成恐慌』(PHP研究所)
税込価格 1,265円(本体価格1,150円)
内容 日本経済は本当に回復しているのか。大型不良債権が続出し、アメリカ経済の後退により再び混乱する日本経済「秋冬の陣」を読み解く。



 そごう、長崎屋、第一ホテルなど借金企業の破綻が相次いでいる。いよいよ銀行が大口不良債権の処理に動き出した結果だが、この動きはどこまで続くのか。

 本書では2000年秋から本格化する、ゼネコン・流通業界の破綻動向を読み解き、日本を襲う他の2つの嵐についても言及していく。

 2つの嵐とは何か。まず、国の不良債権問題だ。景気対策で赤字国債の追加発行は避けられない。それによって市場に国債が溢れ、金利は急上昇する。それが景気の自律回復熱を大きく冷やしてしまう。もう一つの要因はアメリカ経済。世界中から集まっていたお金が日本やアジアに戻り始めた今、株高を維持するのは大変難しくなり、暴落の危機が迫っているのだ。この3つの要因により、この秋から2年、日本経済は「辛抱と脱皮」の時期になると著者は説く。

 血を流してでも財政改革をし、アメリカ経済の影響を受けない強い体質作りの処方箋をも提示する辛口評論。