進むべき道
発売日
2001年01月29日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61415-1

進むべき道
日本は楽しくなれる

著者 堺屋太一
浜田宏一
主な著作 未来への助走』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 21世紀の日本はどう創られるべきか。90年代の日米両国を比較しながら、日本における「知価社会」実現のための方策を両論客が提言する。



 90年代は、アメリカにとって「実りの10年間」であったといわれる。この10年間にアメリカは、長らく続いた冷戦を終結させ、そのあとに「一人勝ち」の体制をつくることに成功したからだ。

 対する日本の90年代は、「失われた10年」といわれるほど、実りも進歩も乏しいものであった。バブル景気崩壊の後遺症だけではない。外交的成果も乏しかったし、教育も荒廃した。モノづくりも技術に陰りが見え始め、安全神話も崩れつつある。

 しかし何よりも深刻なのは、日本国民の多くが、自国の将来に対して、明るい展望と自信を失っていることではないだろうか。同じく自由主義経済を標榜し、共に西側陣営にあって冷戦に勝利したはずの日米両国に、なぜこれほどの違いが生じてしまったのか――。

 近年の日米両国の歩みを見定めてきた両著者は、その原因を「知価革命の時期と速度の差」だとし、この国に楽しみと誇りをもたらすための方策、そして「進むべき道」を提示する。