滴みちる刻きたれば 第一部
発売日
2001年11月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61912-5

滴みちる刻きたれば 第一部
松下幸之助と日本資本主義の精神

著者 福田和也著 《文芸評論家、慶応大学助教授》
主な著作 ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 松下幸之助の経営哲学はいかに形成されたのか。その核心と日本資本主義への影響とは。少年時代から独立開業までを描く第一部。



 稀有のサクセス・ストーリーというのみならず、いわゆる「日本的経営」の原型の創始者としても、その業績を評価されている松下幸之助。その経営哲学の核心とは何か。そして、いかに形成されたのか。いかなる影響を産業界に与えたのか。

 いま最も才気を発揮する評論家・福田和也が、その問いに正面から向き合い、ときに自問し、ときに格闘する。現地での取材を経て、五感と知識を総動員し、松下像の核心を描き出す。

 第一部では、生誕の地・和歌山、大阪での青春、そして二十三歳の創業まで。すなわち松下経営哲学の原型が、いかなる環境と運命から形成されたのかを、細密に描く。和歌山の持つ歴史的風土とは。松下が電気業界へと目を開いた時代背景とは。そして独立開業時の苦闘と危機突破を導いたものとは。

 月刊誌『Voice』の好評連載を単行本化。あらゆる「松下評伝」の中でも、決定版中の決定版評伝・全五部のうち、第一部、第二部を同時発刊。