生活骨董。
発売日
2002年04月05日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62040-4

生活骨董。
蒐集ではなく、使う、育む、和のアンティーク

著者 麻生圭子著 《エッセイスト》
主な著作 『東京暮らしの町屋暮らし』(文藝春秋)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 生活骨董は、実際に使い、そして育むもの。例えばひとつのお盆をお皿にもお膳にも見立てて工夫して使う。著者の体験を通じて綴った珠玉のエッセイ集。



 骨董というと、一般的には高くて、知識が必要で、高尚なイメージがあり、興味はあるが買うには腰が引けてしまうという人が多いのではないでしょうか。しかし、著者の麻生圭子氏がこの本で提案する「生活骨董」は、けっして敷居の高いものではありません。その名のとおり鑑賞や蒐集を目的としない生活のための骨董であり、些細で質素な道具たちを実生活に取り入れ、使いこなしていくものです。ガラクタ呼ばわりされている古道具でも職人の手によるものであれば、その職人の心が感じられ、使い心地が違うものです。

 著者の麻生氏は東京から京都に移り住み、町家で生活をしています。つまり、生活の場自体が骨董なのです。本書は、その日常生活の体験から紡ぎ出されたものであり、京都での骨董に囲まれた生活、生活骨董から見えてくる心の置きどころ、骨董屋さんとのつきあい方がテーマとなっています。また、骨董のカラー写真もふんだんに入れています。