滴みちる刻きたれば 第三部
発売日
2002年12月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62621-5

滴みちる刻きたれば 第三部
松下幸之助と日本資本主義の精神

著者 福田和也著 《文芸評論家、慶応大学助教授》
主な著作 ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 松下幸之助は昭和の激動期となる戦前、そして戦中をどう生き、何を考えたのか。豊富な資料を駆使して描く、決定版評伝の第三部刊行!



 松下幸之助の経営哲学はいかに形成されたのか。その核心と、日本資本主義に与えた影響とは何か。気鋭の評論家がその核心を描く、決定版評伝の第三部が刊行。

 本巻においては、昭和7年から24年(松下幸之助五十四歳)までが取り上げられている。これまであまり伝えられることのなかった昭和の激動期、すなわち戦前から戦中の時代を、松下幸之助はどう生き、何を考え、何を悩んだのかが、豊富な新資料と、同時代への著者の深い造詣をもとに描き出される。すでに戦前、ひとかどの地位を築いていた松下は、しかしそれゆえ祖国の命運と深く関わり、軍需にも携わっていく。避けがたい歴史の波が、松下電器にもたらしたものは何か。

 ちなみに、第一部は少年時代から独立開業までを、第二部は創業からの数々の快進撃と、産業人の真の使命を悟る昭和7年までを取り上げている。現在、月刊誌『Voice』に連載中で、シリーズ全体としては全5巻の完結を予定。