風の陣[大望篇]
発売日
2003年04月15日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62842-4

風の陣[大望篇]

著者 高橋克彦著 《作家》
主な著作 風の陣[立志篇]』、『風の陣[天命篇]』、『風の陣[風雲篇]』、『風の陣[裂心篇]』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 奥羽動乱と中央政界の権力抗争を描いた立志篇に続く大望篇。平城の都を牛耳る恵美押勝に、陸奥の将来を憂う蝦夷達。壮大な歴史ロマン。
リンク

http://www.php.co.jp/kazenojin/



 『風の陣』は、奥州藤原氏四代を描いた『炎立つ』、蝦夷最大の英雄・阿弖流為(アテルイ)を描き、吉川英治文学賞に輝いた『火怨』に続く歴史ロマン第三弾。今回の「大望篇」は、奥州動乱と中央政界の血腥い権力抗争を描いた「立志篇」の続篇。若かった蝦夷達の成長ぶりが頼もしい。

 八世紀後半、権勢は藤原仲麻呂の掌中にすっぽり収まっていた。恵美押勝と名を変えた仲麻呂は、平城の都で新しい帝・淳仁帝を自在に操り、磐石の体制を築いていたのである。

 黄金が発見された陸奥に、侵略の手が伸びるは必定、あの男を倒さなければ陸奥に平和は訪れない――。打倒、恵美押勝を誓った蝦夷達の果てしなき戦いが始まった。

 都で官人になり、その地位を利用して蝦夷を守ろうとする牡鹿嶋足、嶋足を陰で支える物部天鈴。そこに帝や先帝、恵美押勝、弓削道鏡などの思惑がからみ、物語はドラマチックに展開する。

 八年越しの思いを乗せた『大望篇』に乞うご期待!