教育が拓(ひら)く未来
発売日
2004年03月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63456-2

教育が拓(ひら)く未来
変わり始めた現場からの提言

著者 櫻井よしこ著 《ジャーナリスト》
主な著作 大人たちの失敗』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 この国の未来を担う「教育」は大丈夫か。変わり始めた教育政策および教育現場などを丹念に取材しながら、その問題点と課題を抽出する。



 日本の教育はいま、まだら模様である――。約2年にわたって、何人もの教育関係者を取材し、学校に足を運んで子どもたちを学ぶ様子を見たうえでの、著者の実感だ。

 子どもとは本来、限りない可能性を秘めた、ダイヤモンドの原石のような存在である。しかし、文部科学省が掲げてきた「ゆとり教育」は、子どもたちを磨くことをせず、ドロンと濁った非知的世界に置き去りにしてきた。この誤った教育政策は、世の非難を浴びて転換を余儀なくされたものの、いかに癒し難い傷を教育現場と子どもたちに残してきたかを、著者は克明に検証し、指弾する。

 他方、全国の心ある教師たちが、不当な学習指導要領の縛りを超えて、いかに子どもたちの能力を伸ばし、闊達な精神を育てていこうと努力し工夫しているかは、教育現場に足を運んで初めて見えてくる。それらの先生方の想いに光を当てながら、大人たち一人ひとりの意識と行動が子どもたちと日本の未来を拓くことを説く。