[図説]お江戸の地名の意外な由来
発売日
2005年01月14日
判 型
B5判並製
ISBN
978-4-569-63981-9

[図説]お江戸の地名の意外な由来

著者 中江克己著 《ノンフィクション作家》
主な著作 お江戸の意外な生活事情』(PHP研究所)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 時代劇でお馴染みの八丁堀、寅さんで有名な柴又など、東京には江戸の香りを残す地名が少なくない。そんな地名の由来を興味深く解説。



 いまも東京の地名には、江戸の香りを色濃く残しているものがたくさんある。その江戸の地名の由来を探ってみると、面白いエピソードが続々と出てくる。

 たとえば、東京駅近くの八重洲の由来をたどってみると、かつてこの辺りに屋敷を構えたオランダ人ヤン・ヨーステンから来ていた。世田谷にある三軒茶屋は、かつて信楽、角屋、田中屋という三軒のお茶屋が本当にあったから。港区赤坂にある溜池という地名は、江戸時代ここに、上野の不忍池よりはるかに大きな溜池が実際にあったから。また渋谷の道玄坂は、この辺りに住みついて、旅人から金品を巻き上げていた大盗賊・大和田道玄に由来するという。

 その他、江戸の地名には、地形由来のもの、説話ゆかりのもの、商人や農民など職業由来のもの、動植物由来のものなど、興味深い地名が目白押しである。本書では、そうした面白エピソードを豊富な浮世絵や絵図などと共に紹介し、眺めているだけでも十分楽しめる。