武士道の教科書
発売日
2006年11月20日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-65802-5

武士道の教科書
現代語新訳・日新館童子訓

著者 松平容頌著 《(中村)作家》
中村彰彦
主な著作 <中村・主な著作>『落花は枝に還らずとも』(中央公論新社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 いま見直される武士道。その精髄を伝えるものこそ、武士たちが学んだ教科書である。会津藩主が著した珠玉の書、日新館童子訓が甦る!



 武士の子はどうあるべきかを学ぶための教科書『日新館童子訓』。これはしかし、人の子であれば誰でも身につけておくべき倫理観が語られている。

 会津藩では実際これを繰り返し繰り返し子どもたちに教えることで、いかなる身分の者でも道徳を身につけた。その結果自らがどう生きるべきかを誰もが思索できるようになったのである。

 本書の中で繰り返し語られる親の「孝」。「それ人たるものは、いずれも三つの大恩あればこそ生涯をまっとうできる。父母が産み、主君が養い、師が教育を施してくれる。(中略)特に父母の恩のきわまりなきことは天地にひとしく、……」

 聖徳太子の時代から昭和二十年夏の敗戦まで十三世紀にわたって儒教的倫理観は日本人のモラルであり続けたが、戦後はこれらに代わるモラルを育てられなかった。そのようなわれわれ日本人に儒教的倫理観を再評価させる珠玉の一冊。

 これぞ会津武士の真髄!