タイムマシンがみるみるわかる本
発売日
2006年12月11日
判 型
B5判並製
ISBN
978-4-569-65861-2

タイムマシンがみるみるわかる本

著者 佐藤勝彦監修 《東京大学大学院教授》
主な著作 [図解]相対性理論と量子論』(PHP研究所)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 タイムマシンをめぐる「時間」に関する科学的なトピックスを知って、超ひも理論からエントロピーまでの不思議な世界を垣間見る本。



 東京から博多まで新幹線に乗って、あなたが博多駅に降り立てば、そこは10億分の1秒だけ未来の世界。宇宙ロケットで月まで往復して、地球に帰還すると、1万分の1秒だけ未来の地球にきたことになる。それはなぜか。相対性理論によると、動いている時計は止まっている時計に比べてゆっくりと時を刻むから。

 では、過去には行けないのか。望遠鏡で月を見たとすれば、その月は約1秒前の月になる。同様に太陽は約8分前、北極星は約400年前、アンドロメダ銀河は230万年前の姿。見るだけなら、望遠鏡で遠くの宇宙を覗けばいいのだ。

 では、映画やマンガに出てくるタイムトラベルは実現するのか。本書は量子重力理論やブレーン宇宙論など、最新理論でその可能性を探る。宇宙の始まりが時間の始まりなのか。宇宙は膨張と収縮を繰り返すのか。私たちが考えている宇宙観、時間観を根本から変える1冊である。