「お江戸」の素朴な大疑問
発売日
2005年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66548-1

「お江戸」の素朴な大疑問
住宅事情からゴミ問題・犯罪・盛り場のことまで

著者 中江克己著 《ノンフィクション作家》
主な著作 お江戸の意外な生活事情』、『お江戸の地名の意外な由来』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 大都市・江戸に関する157の素朴な疑問に答える本。住宅事情から交通事情、ゴミ問題、犯罪のことまで、当時の日常の姿がよくわかる。



 不思議がいっぱいの「お江戸の町」。そんな不思議や素朴な疑問に答えたのが本書である。

 たとえば……徳川家康が入国した当時、江戸はどんな様子だったのか? ほんとに「八百八町」あったのか? 裏長屋のゴミ処理はどうしていたのか? 警察官は何人いたのか? なぜ隅田川に橋が少なかったのか? 交通事故はあったのか? などなど。

 ちなみに、家康が入国した1590年ごろ、江戸はまださびしい町でしかなかった。江戸城はあったものの、石垣もなく、その規模はのちの城と比べるべくもなく、すぐ前に入江が広がり、現在の浜松町から新橋、日比谷、霞が関、大手町あたりは、すべて海の底だったという。

 本書は、そんな昔の江戸の姿から、住宅事情、交通事情、ゴミ問題からリサイクル情況、犯罪と捜査網、盛り場から町の運営まで、「お江戸の町」についての157項目の素朴な疑問に答える。読んだ後に、読者を「江戸通」にしてしまう本である。