関ヶ原・運命を分けた決断
発売日
2007年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66861-1

傑作時代小説
関ヶ原・運命を分けた決断

著者 池波正太郎著 《作家》
永井路子著
細谷正充
主な著作 <池波・主な著作>『鬼平犯科帳』(文藝春秋)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 天下分け目の関ヶ原合戦。そこに渦巻く男たちの野望、志、謀略、苦悩……。短篇小説の名手六人による傑作を収録したファン待望の一冊!



 天下統一を果たし、絶対的な権力者として君臨した豊臣秀吉の死。これを境に天下は再び波乱の時を迎えた。徳川家康と石田三成の対立は諸大名を二分し、「天下分け目の関ヶ原」へと突入する!

 本書は、「関ヶ原の戦い」にかかわった男たちの出処進退を描いた短篇小説六編を収録した時代小説アンソロジーである。

 島津義弘の壮絶な撤退を描いた東郷隆の「退き口」、小早川秀秋の裏切りに至る心象風景に光をあてた戸部新十郎の「放れ駒」、悪口を浴びた鍋島直茂の二股策に潜む心情を探った滝口康彦の「権謀の裏」、家康に挑む直江兼続を扱った南原幹雄の「直江兼続参上」、若き大名・宮部長煕の苦闘を綴った永井路子の「関ケ原別記」、九州を席巻した黒田如水の[やるべいかの]の思いを描いた池波正太郎の「智謀の人――黒田如水」。

 揺れ動く情勢に翻弄されながら、それぞれの思いを抱いて戦場に臨んだ武将たちの姿が巧みな筆致を通して浮かび上がってくる。ファン待望の一冊である。