ルビアンの秘密
発売日
2011年07月14日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67682-1

ルビアンの秘密

著者 鯨統一郎著 《作家》
主な著作 ヒミコの夏』(PHP研究所)
税込価格 734円(本体価格667円)
内容 植物学者の父が殺された。「ルビアン」という言葉を遺して……。17歳の北元レイは真相をつかもうとする。驚きの結末が待つ傑作ミステリ。



 渋谷学園に通う高校2年生の北元冷(レイ)は、八年ぶりに父と再会することにした。母とまだ小学生の自分を残して家を出た父親に、母との正式な離婚を迫るためだった。しかし植物学者の父・北元英樹のマンションを訪ねたレイは、胸に刃物が刺さったまま倒れている父を発見する!

 「ルビアン……」、死の間際に父が語ったこの言葉の意味とは? レイはその意味と真犯人をつきとめるべく、行動を開始する。しかし第一発見者のレイには警察から疑惑の目が向けられ、裏の世界の謎の人間たちもレイを邪魔するかのように動き始めていた。

 サスペンスフルな展開のなか、友人やかつての父の同僚などの助けも得て、あきらめずに真相を追いかけるレイ。本書は、少女が大人の世界に飛び込んで葛藤しながらも、人と人とのつながりによって成長する青春小説でもある。

 10代の読者を意識して書かれつつも、大人も楽しめる極上のエンターテインメントをとくとご堪能あれ!