[新訳]大学・中庸
発売日
2008年12月19日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-70317-6

[新訳]大学・中庸
自分を磨いて人生を切りひらくための百言百話

著者 守屋洋編訳 《中国文学者》
主な著作 [決定版]菜根譚』(PHP研究所)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 『論語』『孟子』とともに「四書」として日本人に大切にされてきた『大学』『中庸』。仁・義・礼など人間の徳について説いた「人生の教科書」から、現代人は何を学ぶべきか。



 日本の先人たちは、この国の素晴らしい伝統をつくる上で、中国伝来の儒教(儒学)から多くのことを学んだ。儒教の教えを金科玉条のごとく鵜呑みにしたわけではなく、採るべきは採り、捨てるべきは捨て、そのエッセンスを吸収したのである。

 こうしてつくられた伝統が明治という国家をつくり、その流れが曲りなりにも昭和まで受け継がれてきたと言ってよい。

 今、日本人がなすべきことは何か。

 アメリカに学ぶのもいい。新しい道を探すのもいい。

 しかしそのまえに、先人たちの残してくれた素晴らしい伝統に目を向け、受け継ぐべきものはしっかりと受け継いでいくことではないかと著者は言う。

 仁・義・礼・智・信などの人間の徳について説いている本書には、現代人が学ぶべき人としての道と徳のあり方など大切な先人たちの教えが、新訳を加えて数多くちりばめられている。