広瀬武夫
発売日
2009年05月15日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70935-2

広瀬武夫
旅順に散った「海のサムライ」

著者 櫻田啓著 《株式会社警察研修社代表取締役社長、小説家》
主な著作 『幻のジパング』(文芸社)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 日露戦争の旅順口閉塞作戦に散った海軍中佐・広瀬武夫。軍神となった男の人間味あふれる「素顔」を、丹念に描いた渾身の力作評伝小説。



 この2009年11月から、足かけ3年にわたるNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放送がスタートする。秋山好古・真之兄弟、正岡子規らの主人公を軸に、明治を生きた若者たちの青春群像が描かれるという。

 その群像のなかで、ひときわ人気が高いのが、海軍中佐・広瀬武夫だ。しかしその知名度に比べ、これまで小説の主人公として描かれることも少なく、その人生の全体像が広く読者に知られているとは言いがたい。

 本書は、豊後国竹田町(大分県竹田市)に生まれ、日本海軍で頭角を現わし、ロシアで人々の敬愛を受けた真の国際人・広瀬武夫の、血の通った「真実」の姿を描き出す。日露対立という戦局の波に翻弄されたペテルブルクの恋、日本で初めて「軍神」として神格化されることになった日露戦争・旅順口閉塞作戦での壮絶な最期……。

 今日でも人々を魅了してやまない、「海のサムライ」広瀬武夫の36年の鮮烈な生涯を活写した力作評伝小説!