身もフタもない日本文学史
発売日
2009年07月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-70983-3

身もフタもない日本文学史

著者 清水義範著 《小説家》
主な著作 『国語入試問題必勝法』(講談社文庫)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 徒然草、枕草子などエッセイは自慢話、紀行文学は悪口文学、近代文学者は自分にしか興味が無い……。日本文学の「背骨」を雑談風に語る。



 日本人がエッセイを書く時、女は清少納言に、男は兼好になる。「枕草子」のように自らのセンスを誇り、「徒然草」のように世の中を叱って己を自慢するのだ。伝統の力の、何と偉大なことよ!

 希代(きたい)のパスティーシュ作家が、現代まで連なる日本文学の伝統と、名作の凄さやつまらなさをざっくばらんに語る。日本文学史の「背骨」をわし掴みにする快作!

 <本書の「雑談」の一部>

 ◎「源氏物語」の世界文学史上稀な文体はなぜ生まれたのか ◎短歌のやりとりはメールである ◎なぜ芭蕉は田舎の悪口を書くのか ◎大衆文学の誕生――西鶴と近松 ◎「浮世風呂」はケータイ小説? ◎なぜ漱石の小説は現代人が読んでもスラスラ読めるのか ◎近代文学者は自分にしか興味がない ◎江戸川乱歩の苦悩、福島正実のこだわり