信託で変わる! 「相続」の常識
発売日
2009年11月25日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-77383-4

信託で変わる! 「相続」の常識

著者 方波見寧著 《イーデルマン・ジャパン代表取締役》
主な著作 『「定年後マネー」は二極化する』(東洋経済新報社)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 遺言書では「どのように相続人に財産を与えるか」までは指示できない。そこで、日本でも可能になった信託による相続対策をいち早く解説。



 マイケル・ジャクソンの相続問題で、遺言書と同様にジャクソン・ファミリー・トラストという信託が利用されたことにお気付きだろうか。実は米国では、相続対策として遺言と信託を併用するのが一般的。というのも、遺言だけでは解決できない問題があるからだ。

 たとえば、あなたが遺言で我が家を奥さんに与えたとする。持ち家を相続した奥さんが再婚して亡くなると、持ち家の半分は再婚相手のものとなり、一緒に住んでいた自分の子供は家を手放すことになるかもしれない。このような問題が起こらないように、米国では信託を利用しているのだ。

 実は日本でも信託法が84年ぶりに改定されたことによって、この信託を相続対策に利用できるようになった。本書は信託というものの仕組みから利用例、実務までをわかりやすく解説した、日本初の「相続のための信託実践書」である。将来にわたってトラブルのない相続のために、ぜひ備えておきたい一冊である。