嘉納治五郎(かのうじごろう)物語
発売日
2019年12月10日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-78905-7

逆(さか)らわずして勝つ!
嘉納治五郎(かのうじごろう)物語

著者 真田久著 《筑波大学教授》
主な著作 『嘉納治五郎』(潮文庫)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 ひよわな青年であった嘉納治五郎は、なぜ柔道に目覚め、オリンピック招致に尽力したのか。嘉納の生き方・考え方をやさしく紹介する。



 2020年は東京オリンピック開催の年ですが、東京オリンピックは半世紀ほど前の1964年にも開催されました。さらに、戦前にも一度は開催が決定していたものの、実現されることはありませんでした。東京へのオリンピック招致の歴史を紐解く時、必ず登場する人物がいます。嘉納治五郎です。

 嘉納治五郎は元々、柔道を究めた人で、柔道・体育の父、教育者、国際人と、さまざまな顔をもっています。そして、東京へのオリンピック招致に力を尽くし、スポーツを通して平和を実現させようと努めました。

 本書は、そうした嘉納治五郎の生涯を、嘉納治五郎研究の第一人者が、小学高学年・中学生向けに書き下ろしたものです。

 自分ファースト、自国ファーストということが一面で顕著な今の時代だからこそ、嘉納治五郎の説いた「自他共栄」や「逆らわずして勝つ」の考え方が示唆するところは大きいといえるでしょう。

 柔道家・山下泰裕氏推薦。