日本人の数え方がわかる小事典
発売日
2012年06月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79553-9

日本人の数え方がわかる小事典

著者 飯倉晴武著 《作家》
主な著作 『日本人のしきたり』(青春新書)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 なぜ短歌は「一首」「二首」と数えるのか? 「千石船」の名前の由来は? 数と単位を通じて、日本人の知恵と伝統、奥ゆかしさを探る。



 普段、私たちが何気なく使っている「数」の単位。

 そのもっとも身近な例の1つが年齢ですが、昔の日本人は「数え年」といって元日を迎えると、みんないっせいに1つ年を取ったのはご存知でしょうか。今の「満年齢」の考え方が普及したのは明治維新を経て、まだ最近の昭和のこと。これは旧暦だと数年に1回閏月が入った(1年が13ヵ月になる)ので、その月に生まれた人が満年齢の考え方では不便だったという説があります。

 本書は、「年貢の計算法と切っても切れない土地の面積の測り方」「何枚使うかで足袋の大きさも表わしたコハゼ」など、伝統的な度量衡から衣服、食物、道具、宗教にいたるまで、日本人のものの数え方を通じて、その由来、しきたりなどを紐解いていきます。

 ものを数える単位は、単なる「ものさし」ではありません。それを使う人々の国民性や歴史を表わす「鏡」なのです。

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