顔の科学
発売日
2011年03月16日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79578-2

顔の科学
自己と他者をつなぐもの

著者 ジョナサン・コール著 《(コール)英国プール病院臨床神経生理学医長》
茂木健一郎監訳
恩蔵絢子
税込価格 2,090円(本体価格1,900円)
内容 神経病理学の専門家である著者が、顔から笑いや悲しみなどの表情を失った人々の病理を通して、我々が顔をもつ意味を紐解いていく。



 自分の顔は好きですか? 「顔」の最新科学によって、今明かされる戦慄と感動の真実。

 著者は、臨床神経生理学者であると同時に、哲学的な現象学的身体論の専門家である。

 顔に傷を負ってしまった人、顔を動かせなくなる病気にかかり、他人から反応の薄いつまらない人だと思われてしまった人、目が見えなくなって自分の顔も他人の顔も見ることができなくなってしまった人など「顔」にさまざまな問題を抱えた一人一人にインタビューをし、「顔」は自分と相手との間にどのような関係性を築いていくかを探求していく。

 「我々は、互いの顔を見ようとする、その行動にこそ、他者の心の中に入りたいという我々生来の欲望と、我々の強烈な社会性が現れている。それこそが、我々を他の霊長類から進化的に飛躍させてきたものだったかもしれない」と著者は言う。

 誰もが日々鏡を通して見る「顔」について、科学的な考察を試みようとした意欲作。

 「顔」を見る視点が変わる一冊。