怪物商人
発売日
2013年10月11日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-81504-6

怪物商人
大倉喜八郎伝

著者 江上剛著 《作家》
主な著作 我、弁明せず』(PHP研究所)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 鉄砲屋から貿易商へ、その後軍需物資調達で大儲けし、中国へ進出……。明治・大正の実業家として名を轟かせた男の生涯を描く力作長篇!



 排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人から、その死を悼まれた日本人がいた!

 「俺には、進むべき道が、間違いなく見えている。俺は、時代に食らいつき、食い破り、日本一の商人になる。きっとなってやる」

 明治・大正の実業家として名を轟かせた大倉喜八郎。大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、中国の本渓鋼鉄公司など、彼が設立・経営に関与した企業は数知れない。しかし、一代で財閥を築き上げた「世にも稀なる商傑」と讃えられる一方で、「死の商人」と揶揄され、彼は決して正当な評価を受けていない――。

 薩長閥が幅を利かせる時代。コネもカネもない大倉喜八郎は、世に出るために、リスクを恐れず、どんな仕事も喜んで引き受けていく。そして、革命をめざす孫文を陰ながら支援し、中国に多額の投資を行って、その発展のために援助を惜しまなかった。

 今だからこそ知ってほしい大倉喜八郎の生涯に光を当てた、著者渾身の長編小説。