新選組奮戦記
発売日
2013年11月08日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-81562-6

新選組奮戦記

著者 永倉新八
菊地明注
主な著作 <永倉・主な著作>『浪士文久報国記事』(中経出版)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 「小樽新聞」連載の「永倉新八」がよみがえる。池田屋での戦闘、近藤・土方らとの交わり、鉄の掟など当事者のみが知る話が語られる。



 永倉新八は、幕末の京都で活躍した新選組の副長助勤・二番組頭をつとめ、池田屋事件では近藤勇とともに奮戦した。晩年、北海道の小樽に移り住み、小樽新聞の要請を受け、大正2年3月17日から6月11日まで、新選組回想録「永倉新八」を同紙に70回にわたって連載した。本書は、その連載を新編集のうえ、再活字化したものである。

 永倉の誕生、天然理心流の近藤勇・土方歳三らとの親交、池田屋での決闘、鳥羽伏見の戦い、甲陽鎮撫隊の出陣と敗走、靖共隊の結成などが語られ、その実体験に裏打ちされた物語には十分の価値がある。永倉の語り口は、まるで歴史小説を読むような面白さと興奮の連続である。

 事実誤認や内容の補足説明については、注で解説。新選組の歴史をよく知るうえでもかかせない一冊である。