薬は5種類まで
発売日
2014年02月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81746-0

薬は5種類まで
中高年の賢い薬の飲み方

著者 秋下雅弘著 《東京大学大学院医学系教授(老年病学)》
主な著作 『男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本』(メディカル・トリビューン社)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 お年寄りになるとたくさんの薬を飲んでいる。その薬のせいで、老人特有の症状が出ているのだ。薬の飲み方の常識・非常識を考える。



 年々、飲む薬が多くなっていませんか? 人によっては、毎日、とてもたくさんの薬を飲んでおられる方がいらっしゃいます。そんなにたくさん飲んで、飲み間違えないでしょうか。大丈夫でしょうか。

 実は、薬の種類が増えるほど、副作用のリスクが高まります。それを病気と勘違いし、さらに薬が増えてしまう。そんな悪循環がいま起きているのです。

 よく眠れないからといって飲む睡眠薬のせいで、足元がふらついて転倒したり、認知機能が落ちてしまったりするのです。胃薬を飲むと意識がもうろうとなったり、降圧剤でも認知症状を引き起こしたりします。

 「年のせいで」物忘れや認知症や転倒が起きていたのではありません。薬の飲むすぎによって、あたかも老人特有の症状を作り出してしまったのです。

 本書はとくに、中高年の方に、賢い薬の飲み方を知っていただきたくて書かれたものです。

 子どもに子ども用の薬の飲み方があるように、中高年や、ましてお年寄りの方ともなると、若いころと同じ薬の飲み方をしていてはいけません。

 血圧の薬から水虫の薬まで、よく見かける薬を取り上げながら注意点を紹介します。

 本書では薬を減らすために今日からできる具体的方法から、薬のいらない生活習慣のつくり方、さらには医者との上手なつきあい方まで、東大病院の「老年病学」専門医が懇切丁寧に説明します。賢い薬の飲み方を伝授します。

 「高齢者が特に注意したい薬物のリスト」付