久保田権四郎
発売日
2017年02月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-83424-5

日本の企業家 4
久保田権四郎
国産化の夢に挑んだ関西発の職人魂

著者 沢井実著 《南山大学教授、大阪大学名誉教授》
主な著作 『近代日本の研究開発体制』(名古屋大学出版会)
税込価格 2,640円(本体価格2,400円)
内容 PHP研究所70周年記念出版シリーズ「日本の企業家」4巻。松下幸之助も「お師匠さん」と敬意を表したクボタ創業者の実業道。



 PHP研究所70周年記念出版「日本の企業家」シリーズ4巻。経営史学会、企業家研究フォーラムの現会長として、経営史研究の興隆に貢献する著者の最新書き下ろし。執筆にあたり、「野口英世や豊田佐吉らとともに、戦前日本の発展を支えた刻苦勉励型・力作型人物の一人として描かれてきた権四郎の歩んだ道のりを詳しく辿り、できる限り権四郎の実像に迫り、その企業者史・経営史的意義について考えてみたい」と標榜した著者は、このクボタ創業者の職人魂に魅かれつつも、経営史家としての本道を堅持し、広範な歴史資料を基に、丹念に冷静にその実業人生を紐解いた。やってできないことがあるものか――戦前期に水道用鋳鉄管の国産化に挑戦、その成功を基盤に、国内インフラ整備に大きく貢献、郷土・因島の発展にも寄与した日本人企業家・久保田権四郎。同じ関西発の企業家・松下幸之助が、「お師匠さん」と敬意を表したその実業道に、学ぶべきところは限りない。