「立方体が描けない子」の学力を伸ばす
発売日
2022年10月14日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85323-9

「立方体が描けない子」の学力を伸ばす

著者 宮口 幸治著 《立命館大学産業社会学部教授》
主な著作 『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 認知能力が弱く立体の模写ができない子の学力と社会面の土台を作った著者が、その過程と「やる気を生むコツ」を披露。



 立方体の模写は、標準的な子どもであれば大体7歳から9歳までの間にクリアする課題である。しかし著者は少年院に、立方体が描けない中学生や高校生が数多く収容されていることに気づく。「見たり聞いたりする力の弱さが非行の原因なのでは?」と考え、認知機能を強化するトレーニング法を探すも、適当なものが見当たらない。「これは自分で作るしかない」と腹をくくり、周囲の協力も得て、社会性や身体性をも伸ばす教材「コグトレ」を考案。本書ではその内容と、少年たちがトレーニングで変化したプロセス、さらに子どものモチベーションについて親に知っておいてほしいことを綴る。

 【目次より】
●教科学習以前のレベル
●人の気持ちがわからない
●少年たちで教え合うほうが理解が進んだ
●社会面、学習面、身体面の3方向からの包括的支援
●一般の学校にも広がる
●「なぜ、勉強するの?」と聞かれたら
●友だちとのコミュニケーションがうまくいかないときはetc.