知らないとヤバい民主主義の歴史
発売日
2023年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90321-7

知らないとヤバい民主主義の歴史

著者 宇山 卓栄著 《著述家》
主な著作 『民族と文明で読み解く大アジア史』(講談社+α新書)
税込価格 946円(本体価格860円)
内容 民衆が望む政治を行なったヒトラーは民主主義が生み出した。民主主義は国民のための政治形態なのか。その本質を世界史から分析する。



 専制主義国家の台頭、格差の拡大、投票率の低下、貧困層の増加……国民が「主人公」のはずの民主主義国で弱肉強食の世界が広がりつつある。

 民主主義は非常に脆い制度なため、この弱点を知らないと次第に「自由」「平等」は損なわれてしまうのだ。

 民主主義の欠陥・限界を歴史から学ぶ。

 かつて、チャーチルが「民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきた、全ての政治制度を除けば」と言っているように、民主主義は酷い制度です。しかし、歴史を振り返ってみれば、民主主義が現れる以前の政治制度はもっと酷いものでした。我々は民主主義という制度の枠組みを放棄したり、破壊したりすることはできません。民主主義とともに生きていくしかないのであれば、我々は民主主義について、よく知らなければなりません。(「はじめに」より)

 
●最も民主主義的と評価されたヒトラー
●社会主義は民主主義の最終形態?
●専制主義国家が支持されるのはなぜ?
●国民が「主人公」というまやかし
●民衆に国家を統治する能力はない!?
●民主主義の欠陥から生じた南北戦争
●民主主義が豊かさを生むのか?
●民主主義は国民のための制度か?

 間接民主主義は民主主義ではない?

 民衆をバカ呼ばわりしたニーチェとオルテガ
●歴史が証明する民主主義の限界
●民主主義が格差を生むという矛盾
●官僚の腐敗は永遠に解決不可能?

 世界史の事例から民主主義の正体を暴く!

 『世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義』を改題し文庫化。