聞き上手になる本
発売日
2001年12月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57654-1

聞き上手になる本
好感をもたれる会話術と情報収集力アップのノウハウ

著者 高嶌幸広著 《中小企業診断士》
主な著作 説明上手になる本』、『説得上手になる本』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 人とのコミュニケーションの上に成り立つビジネスの基本は、いかに相手の本音を引き出し、説得するか。好感と信頼を得る会話のコツ。



 著者はこれまで一貫して、プレゼンテーション、話し方、コミュニケーションなどの能力開発に関する著作を送り出し続けている。本書もその流れの中の一冊である。

 著者が本書で強く訴えるのは、自分の意思を伝えるポイントは、上手く話すことより、上手く聞くことにあるという点だ。

 最近、ビジネスマンの教育・指導の手法としてコーチングという言葉がよく使われる。上司が部下に仕事の進め方を教えるのではなく、上司が適切な質問をし、部下が自ら最良の方法を導き出す教育法である。このとき上司に必要なのが、部下の考えを的確にとらえる能力、つまり聞き上手こそ、これからのビジネス社会で求められる上司の資質というわけだ。

 しかし、これはビジネスの場面に限ったことではない。親子、夫婦、隣人、恋人同士、およそ人と人とが意思の疎通をはかるとき全般にいえることだ。

 ビジネス書としてはもちろん、人間関係に悩む人に一読をお奨めたい一冊である。