祖父・吉田茂の流儀
発売日
2000年05月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61111-2

祖父・吉田茂の流儀

著者 麻生太郎著 《衆議院議員》
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 一級の政治家であり、贅沢の達人でもあった昭和の宰相・吉田茂の孫が、その素顔を語る。ユーモア、愛国心、バラ栽培からお洒落の思い出。



 終戦直後のワンマン宰相として知られる吉田茂首相の孫が、吉田茂首相にまつわる、知られざる思い出を語る。連合軍占領下の日本において、マッカーサー元帥はじめ連合軍相手に難しい舵取りを迫られた吉田茂は、ワンマンで、ユーモアを愛し、お洒落で、バランス感覚にすぐれた宰相であった。「日本はよくなる。必ずよくなる」と口癖のように続けていたという。

 夕方になると、吉田茂首相はよく、何もない、見渡す限り焼け野原となってしまった麻布のあたりをステッキをつきながら散歩をした。そして一緒に歩く娘に向かって「見てごらん、いまに立ち直るよ。かならず日本は立ち直る」といっていたという。その姿は、聞かせるというよりも、なにかこう一生懸命に自分を励ましているように見えたという。

 「日本の恩人と呼んだマッカーサー元帥とのこと」「命をかけたサンフランシスコ講和条約」「歴史に残るバカヤロー解散」「オサル問答」ほか。