負けながら勝ってしまう日本
発売日
2000年08月01日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-61269-0

負けながら勝ってしまう日本
「資本の論理」が繁栄を導く

著者 増田俊男著 《国際経済アナリスト》
主な著作 『目からウロコ おカネ儲けの法則』(ビジネス社)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 アメリカの成長が止まり、一気にお金が日本に流れ込む状況は近い。余剰金をどう活かせば再生できるか。柔らかに世界を牛耳り繁栄する方策を問う。



 日本経済は一進一退を繰り返しているが、いつこの局面は変わるのか。

 本書では、アメリカで活躍する金融アナリストが「資本の論理」による日米経済の動向を読み解き、潮の変化を予測する。

 まず著者は今年4月のアメリカの株価大暴落が一つのシグナルで、いよいよ、資本のアメリカ一極集中化が終わったと指摘する。そしてお金はアジア、特に日本に還流し、日本の株価は今年秋以降急速に回復し、上昇トレンドは暫く続くと述べる。一方産業競争力の動向を見ると、アメリカのIT革命はもう終盤戦にさしかかったが、日本はこれから始まる段階。よって資本は日本のIT関連企業にどんどん流れていく、と説明する。そして再び経済大国として影響力を取り戻した日本は何をすべきか。「世界の国に与え続け、明確な影響力を行使ししない。これによって世界は日本を一目置くだろう」と論じる。

 21世紀の日本経済の行方を読み、戦略を考える力作評論。