人間にとって法とは何か
発売日
2003年09月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63084-7

人間にとって法とは何か

著者 橋爪大三郎著 《東京工業大学教授、社会学者》
主な著作 政治の教室』(PHP研究所)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 憲法から刑法、民法、国際法、さらに宗教法まで、人間にとって法律とは何か。気鋭の社会学者が、近代における自由と公共性のあり方を問う。



 イスラム法では利子が禁止!? 売春やドラッグの合法化を主張するアメリカのリバタリアニズム!?

 時代や文化圏によって異なる法には、どのような根拠や正当性があるのか。

 そもそも法とは何か。強制なのか、ルールなのか。まず第1部で、民主主義社会における近代法の本質を、「言語ゲーム」の観点から読み解く。

 次に第2部では、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教など、それぞれの宗教において法律はどのように定め、用いられてきたかを説き明かす。

 そして第3部では、「公」の概念をもとに日本社会における法秩序を問い直す。

 さらに第4部では、より発展的な問題として、自由はどこまで可能か、国際社会と国内の基準のどちらを上位に考えるのかなど、日本社会を再構築する上で課題となる議論を展開する。

 人類は法によっていかに幸福を実現できるのか。自由と公共性は両立できるか――。正しい法感覚を磨くための最良のテキスト!!