最上義光(もがみよしあき)
発売日
2006年08月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66654-9

最上義光(もがみよしあき)
伊達・上杉と死闘を演じた出羽の勇将

著者 中村晃著 《作家》
主な著作 直江兼続』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 巧みな外交戦略と積極果敢な戦術によって伊達・上杉家と互角に渡り合った出羽の驍将・最上義光。その波乱に満ちた生涯を描く人物小説。



 山形の小大名だった最上家を、東北屈指の大名にした最上義光。天文15(1546)年に最上義守の嫡男として生まれた義光は、父との折り合いが悪く、義守の寵愛を受ける弟・義時と跡目を争うことになる。

 いったんは和睦したものの、再び叛意を抱く弟を誅殺した義光は、家督を継いだ後も次々と敵対する勢力を滅ぼし、山形地方を制圧する。その後も暗殺・内応などの謀略と積極果敢な戦術を駆使し伊達・上杉らと互角に戦った義光は、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いで東軍につき、西軍の直江兼続と死闘を演じる。

 関ヶ原での功績を認められた義光は、慶長6(1601)年、家康から三十三万石の加増を受け、遂に出羽五十七万石の大大名となる。

 順風満帆かのようにみえた義光の晩年だったが、運命はある事件をきっかけに意外な方向へと転がり始める……。「出羽の狐」と恐れられた男の、波乱に満ちた生涯を描く人物小説。

 『修羅鷹 最上義光』を改題。