長宗我部三代記
発売日
2008年05月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67023-2

長宗我部三代記
四国制覇の夢

著者 羽生道英著 《作家》
主な著作 小説 織田三代記』、『藤堂高虎』(PHP研究所)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 滅びかけた家を復活させた国親、関白秀吉と対決した元親、大坂の陣で奮闘した盛親……南海の覇者・長宗我部三代の興亡を描いた長編小説。



 戦国時代、四国を席巻した長宗我部氏。鎌倉時代以降、土佐の岡豊城に拠って連綿と続いたが、戦国乱世の渦の中で十九代・兼序が周囲の有力大名に攻められて討ち死にし、滅亡寸前まで追い詰められた。

 このとき、幼児だった国親は落ちのびて国司の一条家を頼り、その助けを借りて岡豊城を回復、長宗我部家の再興へと邁進する。

 国親の跡を継いだのが元親である。子供の頃、「姫若子」と呼ばれて弱々しい印象を与えたが、長じてからは武力と謀を駆使し、土佐のみならず四国の覇者へと駆け上がった。しかし、元親は天下人・豊臣秀吉に屈し、野望は絶たれた。また、島津攻めの際、嫡子・信親を失う悲劇にも見舞われた。

 元親の跡を継いだのは四男の盛親である。関ヶ原合戦で西軍について土佐を奪われた盛親だが、寺子屋の師匠をしながら時機を待ち、大坂の陣では豊臣方の主力として奮戦した。

 国親、元親、盛親――波乱に満ちた長宗我部三代の興亡を描く力作長編小説。