僕が大人になったら
発売日
2011年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67658-6

僕が大人になったら
若き指揮者のヨーロッパ孤軍奮闘記

著者 佐渡裕著 《指揮者》
主な著作 『僕はいかにして指揮者になったのか』(新潮文庫)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 5月末、世界最高峰のベルリン・フィルを指揮する著者。無名時代の悪戦苦闘の日々を綴った本書は、夢を追う全ての人に勇気を与えます!



 「大人になったらベルリン・フィルの指揮者になりたい」

 小学校の卒業文集に書いたその夢を叶え、2011年5月、ついに世界最高峰の指揮台に立った著書。本書は、いまや『題名のない音楽会』などでもおなじみの著者が、若き日に欧州の名門オーケストラに単身挑み、世界的指揮者へと成長していくまでの記録。

 突然の曲目変更で徹夜、ひと癖もふた癖もある天才演奏家に苦悩、プレッシャーで眠れぬ夜……さまざまな壁にぶつかりながらも、夢に向けて努力を続ける姿がみずみずしく描かれており、ファンならずとも大きな勇気をもらえる1冊。文庫オリジナル。

 「このエッセイを書いていた時代というのは、いよいよ僕がヨーロッパというクラシック音楽の本場を舞台に、さまざまな世界中のオーケストラと出会い、時には肩肘張ってでも、『なんとか指揮者としての仕事をやっていけるぞ!』と、自分に言い聞かせていた時だったように思います。数々のヨーロッパのオーケストラを相手に、無我夢中で頑張っていたこの数年間がなければ、今の自分はなかったでしょう」(「まえがき」より抜粋)