なきむし はるのくん
発売日
2000年11月16日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-68235-8

なきむし はるのくん

著者 矢部美智代作
宮崎耕平絵
主な著作 『雨あがりのウェデング』(講談社)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 クラスで一番の泣き虫と思われていたはるのくん。でも、本当は違った。<人を理解することの難しさ>と<素晴らしさ>が伝わります。



 クラスで一番の泣き虫だと思っていたはるのくん。でも、本当は違った。――人を理解することの素晴らしさと難しさを伝えます。

 学校の花壇の前で泣いていたはるのくん。三年一組で、たぶん一番おとなしい。あだ名は「弱虫泣き虫、はるのくん」。つけたのは、山木くんだ。ぼくは、一番小さいけど一番の弱虫じゃない。口ではいわないけど、ぼくもはるのくんのこと、弱虫の泣き虫だと思ってた。

 いま、クラスではやっているのは「お泊り」。たった一人でどこかに泊りにいくこと。山木くんは、いっぱいしてるから自慢ばかり。お泊りする子が増え、あのはるのくんもお泊りした事あるってきいて、ぼくのお泊りしたい気持ちが最高潮になった時、なんと、はるのくんから「お泊り」の誘いが!

 泊りにいったぼくは、はるのくんが「弱虫の泣き虫」ではなく、「優しい気持ちの泣き虫」なんだと知る。その事を山木くんに教えようとするが……。

 子供の心の内面に迫ります。