本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー
発売日
2008年09月12日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-70194-3

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

著者 養老孟司著 《(養老)解剖学者、(竹村)元国土交通省河川局長》
竹村公太郎
主な著作 <養老・主な著作>『バカの壁』(新潮新書)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 解剖学者の養老氏が、地形とデータから歴史上の様々な謎を解き明かした竹村氏と、日本の文明と将来、本質を見抜く力について語る。



 「(すべては情報という)社会でおそらくいちばん忘れられそうなこと、それはモノである。モノとカタカナで書くのは、私の場合には、ある対象があって、それが五感のすべてで捉えられる、という定義になる。……私は日本人で、人間を中心に考えるから、ヒトから見たモノ、それで社会を論じたい。以前からそう思っていた(養老孟司氏のまえがきより)」。 このような立脚点から養老氏が知見を論じ合うのは、ダム行政に手腕を発揮し、また地形やデータから日本文明の歴史を解き明かしてきた元国土交通省河川局長。石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化などの問題の本質に迫る。「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。戦う農業経済学者・神門善久との鼎談「日本の農業・本当の問題」も掲載。ものの見方、日本の見方を変える一冊。