天空の祝宴
発売日
2008年08月29日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70221-6

天空の祝宴

著者 堂場瞬一著 《小説家》
主な著作 青の懺悔』、『蒼の悔恨』、『BOSS』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 岩本の親友で、ライバルでもあったフリークライマーの江藤が、登攀中に転落死した。彼の死に疑問を持った岩本は、ある行動に出る。



 フリークライミングはもっとも孤独なスポーツの一つだろう。しかし、これほど「自分は一人ではない」と感じさせるスポーツも他にない。

 岩本空(いわもと・そら)はフリークライマー。世界各地を転戦して大会に出場し、ヨセミテなどでフリークライミングに挑んでいた。しかし、クライミングの好敵手(ライバル)で、親友でもあった江藤が、ヨセミテの巨大一枚岩「ザ・ウォール」攻略中に転落死した!?

 以来、競技の第一線から退き、義父の店でフリークライミングの教室を手伝う岩本のもとに、江藤の妻・夏海が突然訪ねて来る。一周忌を前に遺品を整理し始めたら、江藤の日記が見つかったというのだ。それには、今まで誰も成功していない「ザ・ウォール」の初見での登攀(オン・サイト)成功にかける江藤の熱い思いが綴られていた――。

 地球(ホシ)に自らの爪あとを残すことに情熱を傾ける、孤高のアーティストとも言える男たちを熱く描いたクライミング小説。