アメリカはどれほどひどい国か
発売日
2009年04月30日
判 型
新書判上製
ISBN
978-4-569-70738-9

オンデマンド印刷
で購入する

※この商品はオンデマンド印刷のみ購入可能です
※POD販売サイト(BookStoreS.jp)に移動します

アメリカはどれほどひどい国か

著者 日下公人著 《(日下)評論家、(高山)ジャーナリスト》
高山正之
主な著作 日本はどれほどいい国か』(PHP研究所)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 アイデンティティのない国は、こすっからい! 現実問題から歴史・宗教まで、アメリカという国の腹黒さを知悉した両者による文明放談。



 勝海舟から米国の話を聞いた横井小南は「尭舜の国」と形容し、内村鑑三は米国人を「気高く、純粋で正義に満ちた」と賛美した。

 しかしその一方で、日本人は国家の悪意も見逃さなかった。スウェーデンの植物学者ツュンベリは、奴隷を酷使するオランダ人を日本人が心から侮蔑していたと、驚きをもって記している。副島種臣は、ペルーの奴隷船を拿捕し、国際裁判も辞さなかった。

 東郷平八郎はハワイ王朝を陵辱する米国を許さず、巡洋艦「浪速」でホノルルに乗り込んだ。ために米国はハワイの併合を五年も遅らさざるを得なかった。

 米国の長所を見て、それを賞賛し、見習おうという素直さはいい。しかし、昔の日本人が持っていた素朴で迷いない批評眼も大事にしなければならない。

 いまの複雑な国際社会の中にあって、副島種臣や東郷平八郎に通ずる透明な目線を持つ日下公人先生と、かの大国の性根について、とことん語ってみた。(高山正之「まえがき」より)