はしれ江ノ電 ひかりのなかへ
発売日
1999年10月12日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68198-6

はしれ江ノ電 ひかりのなかへ

著者 金子 章
渡辺有一
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 江ノ電の運転手になりたい??心臓に病をかかえた少年の夢をかなえた実話。残り少ない命と知った少年の父とボランティアの努力が実る!!



 治療の困難な心臓病におかされた少年が大好きな電車に乗りたいという夢をボランティアの協力によりかなえたこの感動の実話を基に描いたノンフィクション絵本。 彼の名は、新田朋宏君。大学病院で病気の治療をうけていたが、もう外出もできない。彼が電車が好きなのは、亡くなった母親が幼い時に電車のおもちゃを買ってきてくれたからだ。難病のこどもの夢をかなえるというボランティア団体の力をかり医師や江ノ島電鉄の協力のもと、朋宏君は江ノ電に乗ることができた。傍らにはドクターズカーを走らせながら。江ノ電から見える海、電車をとりかこむ生活のにおい、コトンコトンと響く心地よい電車のリズム……病気と共に生活してきた朋宏君の生きている実感の十二分に味わえる瞬間だったにちがいない。 その3日後、「ぼくうまれてきてよかった?」その問いに父親から「もちろん」そうきいた彼はこの世から旅立ちました。命とは、夢とは、そう問いかける感動の一冊。