科学とオカルト
発売日
1998年12月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60443-5

科学とオカルト
際限なき「コントロール願望」のゆくえ

著者 池田清彦著 《山梨大学教育学部教授》
主な著作 『さよならダーウィニズム』(講談社メチエ)
税込価格 726円(本体価格660円)
内容 現代科学はオカルトから生まれた!? 科学万能・科学至上主義の現代社会の盲点をカルト宗教、マインド・セラピーなどから解明。



 19世紀、錬金術などの秘術でしかなかった<オカルト> は「再現可能性」と「客観性」という二つの公共性を獲得して<科学>になった。そして今、科学は極端に難解化して普通の人には理解不能となる一方、現代オカルトは「かけがえのない私」探しの魅力的なアイテムとなった。科学で説明できることとできないことは何か? 科学で得られない「答え」はオカルトによって得られるのか? 人はなぜオカルトに走るのか? 目次は、
●第1章 科学の起源とオカルト 
●第2章 オカルトから科学へ 
●第3章 科学の高度化とタコツボ化 
●第4章 科学が説明できること説明できないこと 
●第5章 心の科学とオカルト 
●第6章 現代社会とオカルト 
●第7章 科学とオカルトのゆくえ。 際限なき「原理への欲望」と「コントロール願望」という共通項から、<科学>とその影であり、鏡でもある<オカルト>の関わりとゆくえを解き明かす「超」刺激的論考。